書き出したら止まらない

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2020年に読んだライトノベル・ライト文芸ベスト10

どうも、トフィーです。
みなさん、あけましておめでとうございます。

 

昨年はこのブログを始めたり、ライトノベル新人賞応募にむけて新作を研究し始めたこともあり、例年よりも多くの作品に触れることができたかと思います。


今年はより多くの物語に触れようという抱負を掲げつつ、昨年読んだ中でも特に面白かったなーと感じたラノベ・ライト文芸10作を振り返りつつまとめてみようと思い、この記事を作成しました。

 

作品探しの参考になるように簡単な紹介文も載せておりますので、お時間のある方はぜひご覧ください。

 

※シリーズものも含みますが、このランキングはすべて1巻のみの内容で決定しています。

※2020年以前に発売された作品も含みます。

 

 

 

【第10位】高峰翔『氷の令嬢の溶かし方』 

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第10位には『氷の令嬢の溶かし方』を選びました。

 

単体ヒロインもののラブストーリーです。
誰に対しても氷のように冷たい少女――氷室冬華(ひむろふゆか)。
本書は、そんな「氷の令嬢」とも呼ばれる一人の少女の壁を溶かしていく物語です。

 

ヒロインとの距離の縮めていくまでの過程が非常に丁寧で、甘酸っぱく、じれったく、もどかしい。
『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』が好きな方は、またこちらも楽しめるかと思います。

 

 

【第9位】二丸修一『幼なじみが絶対に負けないラブコメ』

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第9位は『幼なじみが絶対に負けないラブコメ』

 

復讐を題材にしたラブコメで、アニメ化も決まっています。

 

初恋の相手に彼氏がいることが発覚した主人公。
主人公に告白したものの振られてしまった幼なじみのヒロイン。
そして、主人公の初恋の相手であり、他の男性に対してはキツく当たっているのに、なぜか主人公に対しては態度を軟化させているもう一人のヒロイン。

 

この3人が織りなすラブコメディは非常に見ごたえがあって、「あー、そうきたかぁ」と思わず口にしてしまうような展開が先に用意されています。

 

【第8位】八目迷『きのうの春で、君を待つ』

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第8位には『きのうの春で、君を待つ』を選びました。

 

本作はタイムリープを利用して、幼なじみの少女の兄を死の運命から救いだそうとする物語です。
この説明だけだと割とありがちな作風のように思えますが、この作品のタイムリープは「ロールバック」の形式をとっています。


1日18時→5日18時~6日18時→4日18時~5日18時→3日18時~……
という感じで、空白の4日間を埋めるかのように、翌日の18時になると一昨日の18時へと戻るという形式です。

この展開方法によって、情報が少しずつ開示されていき、事件の真相に迫っていくため、先の展開が非常に気になった一冊でした。

 

ちなみに本作は1巻で完結するため、手が出しやすいかと思います。

 

 

【第7位】有象利路『君が、仲間を殺した数ー魔塔に挑む者たちの咎ー』

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第7位『君が、仲間を殺した数ー魔塔に挑む者たちの咎ー』です。

重厚で読み応えのあるファンタジー小説。

 

危険な魔物が生息するダンジョンーー《塔》に挑むことを強いられた主人公の物語。

主人公の少年・クライツにはある特殊な能力が発現してしまいす。

 

発動条件:仲間とともに《塔》の中にいる状況で、クライツが死ぬことによって発動する


代償:その仲間を喰らい、クライツ以外の人間の記憶から存在を抹消したうえで、喰らった相手の能力を吸収して翌日に生き返る。

 

いやぁ……エグイ、エグイ。


要するに仲間を犠牲にして死に戻る物語ですね。

 

【第6位】杉井光『楽園ノイズ』

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第6位は『楽園ノイズ』です。 

 

 問題を抱えている少女たちと、音楽を通して心を通わせていく青春ストーリー。

 

「このライトノベルがすごい! 文庫部門 第6位」にも選ばれた作品で、特にラノベを多く読む協力者票を集めていました。
実際に読んでみるとそれも納得の面白さ。

 

主人公とヒロインの掛け合いはテンポよくてクスリと笑えますし、短編連作形式の各ヒロインとの物語にはしっかりとしたドラマがあります。

 

そして最後はしっかりと感情をかき乱してきて、ラストのニクイ演出も手伝って、ほろりとをこぼしてしまいました。

 

【第5位】斜線堂有紀『私が大好きな小説家を殺すまで』

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第5位は『私が大好きな小説家を殺すまで』です。
ここからのランキングは特に悩みました。

 

依存関係にある少女と青年の、破滅へ向かうドラマ。 

 

この作品は、以下の告白から始まります。

『憧れの相手が見る影なく落ちぶれてしまったのを見て、「頼むから死んでくれ」と思うのが敬愛で「それでも生きてくれ」と願うのが執着だと思っていた。だから私は、遥川悠真に死んでほしかった』

引用:『私が大好きな小説家を殺すまで』

 

もうこれだけで気になったら買って損はないと思います。

 

【第4位】斜線堂有紀『夏の終わりに君が死ねば完璧だったから』

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第4位は『夏の終わりに君が死ねば完璧だったから』 です。
引き続き斜線堂有紀先生によるライト文芸です。

 

片田舎に暮らし、困窮した家庭に縛られる少年が、身体が金塊に変わってしまう致死の病ーー金塊病を患う女子大生と出会い、サナトリウムの中で交流していくといったストーリーです。

難病・家庭問題・感情の証明などといった一見すると難しそうなテーマを含んでいますが非常に読みやすく、また心に訴えかけてくるような感情描写が魅力的で、心に刺さりまくった作品でした。

 

【第3位】八目迷『夏へのトンネル、さよならの出口』

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第3位は『夏へのトンネル、さよならの出口』です。 

『きのうの春で、君を待つ』と同じく八目迷先生による1巻完結の物語。

ノスタルジー

田舎の夏

ボーイミーツガール

ライトなSF

これらの要素を好む方には必見の一冊。 

 


幼少期に経験した妹の死を未だに実感できない主人公の少年が、都会から転校してきたヒロインと協力し、「欲しいものがなんでも手に入る」と噂されているウラシマトンネルを調査するストーリーです。

 

【第2位】村松涼哉『15歳のテロリスト』 

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第2位は『15歳のテロリスト』です。
メディアワークス文庫より刊行されているライト文芸です。

 

なぜ15歳の少年がテロリストになってしまったのか、その謎にせまりつつ、「少年犯罪」の抱える問題にも迫る物語です。


少年犯罪を軸に被害者家族加害者家族の少年少女に焦点を当て、それぞれの悲惨な境遇を描かれています。
彼ら彼女らの心からの叫びには差し迫ったものがあり、グッと作中へと引き込まれました。

またこの小説の感想記事に関しては、「読書感想文」と検索してたどり着いてくださった方が多かったです。
(そういった事情から、記事中にその旨を加筆いたしました)


ライト文芸ということもあり読みやすく、またそれでいて社会問題をテーマに掲げていることから、確かに課題にはうってつけかもしれません。

 

 

【第1位】斜線堂有紀『恋に至る病』

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さて、いよいよ第1位。
君臨したのは『恋に至る病』です。

はい、またまた斜線堂先生の作品です。
基本作者買いをしない自分ですが、こうして振り返ると、2020年は推しの作家を見つけることができた年であったことが認識できます。

 

この本に感じた魅力は以下の3つ。

 

①読んでいる最中のハラハラ感。
ヒロインの少女・寄河景は社会からすれば犯罪者であり、悪女と言える存在です。
そんなヒロインに惹かれてしまい、共犯者の関係となってしまっている主人公の葛藤や終わりへと向かっていくハラハラ感は見ごたえ満点でした。

 

②ヒロイン寄河景のカリスマ性。
ぼくは『ハーモニー』の御冷ミァハや、アニメ『PSYCHO-PASS』の槙島聖護のような危険なカリスマ性を持ったパンチのあるキャラクターが大好物。
この2人に似つつもまた異なる雰囲気が寄河景にはあり、ぶっ刺さりました。

 

③読んだ後も気持ちをかき乱され、またいろいろと考察が捗る圧倒的読後感。

ネタバレになるのでここでは書けませんが、読まれた方や先にネタバレを知ってから読み進めたい方は上の過去記事をご覧ください。

 

 

2020年の振り返り

 

今までどんな価値基準で作品に触れてきたかはあまり深く考えてはきませんでしたが、昨年読んだ物語から10冊を選びランキングを考える中で、ぼんやりと次のような軸が見えてきました。

 

それは、「コメディチックなものよりもシリアスよりな作風を好み、キャラクター以上にストーリーで評価する傾向にある」といったもの。

なので、もしこの記事を読んでくださっている人の中に、似たような感性をお持ちの方がいらっしゃったら、このランキングの作品もドンピシャにハマるかと思うので、気になるものがあればぜひチェックしてみてください。

それでは、今年もよろしくお願いします。