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高峰翔『氷の令嬢の溶かし方』1巻|感想・レビュー

……もどかしにました()

 

どうも、トフィーです。

もうすぐ10月も終わり、冬もすぐそこにまで迫ってきつつあります。
そんな時期ではありますが、今回はまるで雪解けのようにじんわりと胸が温かくなるラノベを紹介したいと思います。


今回取り上げさせていただくのは、高峰翔先生の『氷の令嬢の溶かし方』
もどかしくて甘酸っぱい、そんなラブコメになっております。


氷の令嬢の溶かし方 : 1 (モンスター文庫)

 

1.あらすじ

「私に構わないでください」
ぶっきらぼうながらも、世話焼きな火神朝陽と心を閉ざし、他者を寄せ付けないことから"氷の令嬢″と呼ばれる氷室冬華。
マンションの隣に住んでいるとはいえ、関わる機会がなかった二人だが、朝陽のお節介から冬華との関係性に変化が訪れ……。
第8回ネット小説大賞受賞作! じれったくも甘酸っぱい遅効性ラブストーリー

引用:氷の令嬢の溶かし方 : 1 (モンスター文庫)

 

 

2.『氷の令嬢の溶かし方』1巻|感想・レビュー

a.個人的評価と補足情報

個人的評価:★★★★★
モンスター文庫
2020年10月刊行
第8回ネット小説大賞受賞作(小説家になろう原作)

 

作者は高峰翔(たかみね かける)先生。

【10月26日追記】
ラノベ作家でありながらエゴサのプロです。
誇張抜きで秒で見つかりました 笑
さすがです……‼


そしてイラストは加川壱互先生です。

 

久しぶりの小説家になろう発の作品レビューです。
そして、ぼくにとって初のモンスター文庫を記念する作品でもあります。
購入したきっかけは、某Vチューバーの方の動画です。
作家があれこれと語る動画は、なんというか色々と刺激を受けますよね。(絶望的表現力)

はい、なろうという文字を見てブラウザバックをしようとしたそこのあなた。
待ってください。
この作品ですが、非常に素晴らしい完成度のものとなっていますので、安心して読み進めて下さい。
今回の『氷の令嬢の溶かし方』ですが、非常に作者の筆力が高く、キャラクターの心情を繊細に丁寧に描かれていて、満足のいく一冊となっていました。

 

……また、あくまで個人的な予想ではありますが、この『氷の令嬢の溶かし方』ですが、これからどんどん売れていくようになるかと思います。
同じ小説家になろう原作で、爆発的に売れているラブコメ小説『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』に続く作品になるのかなと。

 

前置きはここまでにして、次の項目でより内容を詳しく紹介していきますので、よければ引き続きご覧ください。

 

b.作品内容とキャラクター

誰に対しても氷のように冷たい少女――氷室冬華(ひむろふゆか)
本書は、そんな「氷の令嬢」とも呼ばれる一人の少女の壁を溶かしていく物語です。

 

ある日、主人公の少年――火神朝陽(かがみ あさひ)は、マンションの廊下でフラフラとおぼつかない足取りで歩く冬華と遭遇します。
交流こそ一切ないものの、二人は同じマンションに住むお隣さんの関係。
いつもであれば、会釈すらせずにただ無言で通り過ぎるだけでしたが、異変を察した朝陽は声をかけます。

「おい、大丈夫か」
「大丈夫なのでお構いなく」

とまあ、このように冷たく拒絶されてしまいます。
朝陽は心配しながらも、望まれないおせっかいを押し付けるわけにもいくまいと、引き下がったわけですが……。

 

次の瞬間、冬華が突然崩れ落ちてしまいます。

とっさに駆け寄る主人公。
わずかに言葉を交わしたのちに冬華は眠ってしまい、インターホンを鳴らしても誰も出ず朝陽は頭を抱えます。

勝手にカギをまさぐって上がり込むのも……、かといってこのまま放って帰るのも……と。
朝陽は悩んだすえに、彼女を抱えて自分の部屋へと連れて行き看病を始めます。

 

おそらく、多くの方がイメージするようなライトノベルであれば、これによってヒロインが主人公に対してかなり気を許すようになるはずです。
また、恋心を抱くような展開も珍しくないでしょう。

 

……が、この物語はまったくそんな展開にはなりません。

 

「構わないでくださいと言いましたよね」

「氷の令嬢」の異名はだてではないということでしょう。
なるほど、遅効性ラブストーリーという文言もなっとくです。


けれども、二人はなにかと関わり合うようになっていきます。
何度も何度もイベントや事件をきっかけに接触する機会が増えていき、少しずつ、本当に少しずつ距離を縮めていくのです。
恋愛感情どころか、友達関係にさえもなかなかなってくれません。

 

なんともまあ、もどかしい‼

 

と、思わず絶叫しましたね(もちろん、心の中でですが)。

 

甘酸っぱく、じれったく、もどかしい気持ちになるような、ラブストーリーを求めている方には、ドンピシャで刺さる一冊となっていますので、ぜひぜひ手に取ってみてください。
氷像系ヒロインが少しずつ溶けていき、クーデレ系ヒロインになっていく過程をぜひ楽しんでください。

そして悶えてください。
ぼくはすでに、もどかしんでしまいました。
このままゴロゴロと布団の上で転がりながら、2巻の発売まで楽しみに待とうかと思います。
※【10月31日追記】続刊の発売が発表されました!

 

最後に一つだけ。
はらぺこ+料理下手+クーデレ美少女=最強

 

 
以上が『氷の令嬢の溶かし方』第1巻の感想と紹介になります。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。

 


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またこのブログでは、他にもいろいろなラノベ・キャラ文芸のレビューを行っております。
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あなたが新たな作品を見つけ出す一助になれば幸いです。

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