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赤坂アカ×横槍メンゴ【推しの子】1巻感想|推しの子ってそういう…

どうも、トフィーです。
今回は赤坂アカ先生横槍メンゴ先生のビッグタッグによる漫画、【推しの子】について紹介していきます。

 


【推しの子】 1 (ヤングジャンプコミックス)

 

 

 

 ちなみに2巻の感想はこちらです。

 

 

1.作者情報

まずはサラッと両先生についての紹介を。

 

赤坂アカ先生 

週刊ヤングジャンプにより『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』を連載中。
このかぐや様ですが、2020年7月現在で、コミックス19巻まで発売しており、アニメ化(19年1月~3月に第1期・20年4月~6月に2期)、さらには実写映画化とノリに乗っている大ヒット作品です。
キャラクター同士の掛け合いが非常に面白くて、また恋愛ものとしても魅力的です。

他にも『ib インスタントバレット』(全5巻完結済み)や、『さよならピアノソナタ』のコミカライズなどでも知られています。

 

横槍メンゴ先生 

月刊ビッグガンガンで連載されていた『クズの本懐』(全8巻完結済み)で有名な先生です。
恋愛ものではありますが、ドロドロとしていて、それでいて切ない物語です。
こちらもアニメ化ドラマ化がされています。

他にも『君は淫らな僕の女王』『レトルトパウチ!』などでも話題となっていることから、非常に地力の高い漫画家であるといえるでしょう。

どの作品も、繊細で柔らかい画風とエロティックな描写が特徴的です。

 

 

2.あらすじ

 

「この芸能界(せかい)において嘘は武器だ」 地方都市で、産婦人科医として働くゴロー。芸能界とは無縁の日々。一方、彼の“推し”のアイドル・星野アイは、スターダムを上り始めていた。そんな二人が“最悪”の出会いを果たし、運命が動き出す…!? “赤坂アカ×横槍メンゴ”の豪華タッグが全く新しい切り口で“芸能界”を描く衝撃作開幕!!

引用:【推しの子】 1 (ヤングジャンプコミックス)

 

創作物において「最悪の出会い」というワードはよく聞きますが、この作品はその中でも特別上位にくるであろう出会い方をしています。
詳細は以下で解説していきます。

 

 

3.【推しの子】についての内容紹介と感想(1話のネタバレを含みます)

さて、ここからは実験的に口調を変えてみます。

 

この漫画を手に取った時、アイドルオタクとアイドルの禁断の恋愛ストーリーなんかを想像していたけれど、実際に読んでみれば口をポカンと開けるはめになった

認識があまかった。
この漫画の製作には横槍メンゴ先生が関わっているのだ……‼

それはもう、予想の斜め上に突き抜ける展開だった。
天井どころか成層圏をブチ抜くレベルで。

 

主人公のゴローは、アイドルオタクで産婦人科医だ。
アイドルオタクであるからには、彼にも当然【推しの子】がいた。

そのアイドルの名は、星野アイ
アイドルグループ「B小町」のセンターを務める、16歳の美少女だ。

彼女は、数年前にゴローが関わった患者の少女の【推しの子】だった。
当時の彼は、アイドルには興味がなかった。
けれども患者の少女が亡くなってしまって以来、彼もアイを推すようになった

 

感動的なエピソードだ。
かっこいい男だ。

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出典:【推しの子】 コミックス1巻より

 ……かっこいい男だ(小声)。

ちなみに左下にいる子が星野アイ。
表紙を見ても思ったが、本当にお可愛いこと…。 

ある日、そんなゴローのもとに、妊娠してお腹を膨らませた少女が入院してくるのだが……。

その少女こそ、彼が推しているアイドル・星野アイだった。

 

いや、ショッキングすぎる!
しかも、お腹の中の子は双子だし‼ いやそれは別にいいけど。
あれ? これってアイドルものじゃなかったの⁉(ただしくは芸能界ものです)
確かに最悪の出会いだ。
普通の漫画やラノベなんかでは、ありえない展開だ。
っていうか、【推しの子】ってそういう意味⁉

 

ぼくも、そしてゴローも衝撃を受けつつも、物語は進行していく。
彼はファンとしての気持ちと、医者としての気持ち、それぞれの想いに板挟み。
けれども彼は、アイの「母としての幸せ」と「アイドルとしての幸せ」の両方を手にするという言葉を聞き、彼女の力になることを決意したのだが。

出産予定日に、過激なファンに刺されて亡くなってしまうのだった。

 

……は?
え、ウソ。
マジかー。……マジかー。

こんなのあんまりだ。
これじゃあ、ゴローが不憫すぎる。
彼だってアイのファンでありながらも、彼女の妊娠を受け入れ、心から応援する決意をしていたというのに。
まだ1話であるにも関わらず、ぼくは彼に愛着を抱いていた。
紳士で、熱く、尊敬できる主人公だと思っていた。
だからこそ、次元の違う世界に生きていた彼に、哀悼の意をささげるとしよう。

 

……だが、ここで漫画が終わるわけではない。
彼の物語も終わらない。

繰り返すが、漫画も彼の物語も終わらない。
なんと、彼は……。

アイの子として、再びこの世に生まれ堕ちたのでした‼
まさかの  輪  廻  転  生  。

っていうか、【推しの子】ってそういう意味⁉(2回目)

 

という感じで、この物語は始まっていく。
このあと、この【推しの子】がどのように進行していくのか、気になった方はぜひともご自身の目で確認して欲しい。
ちなみに、Amazonでは1話の試し読みもできる。↓
うえで一枚画像を引用していますが、絵柄の確認や実際のストーリーの雰囲気の確認もできますので、とりあえずサクッと読んじゃって‼

 


【推しの子】 1 (ヤングジャンプコミックス)

 

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4.さらにネタバレを含む感想(【推しの子】1巻全体の内容に触れます)

【推しの子】ですが、さらに衝撃的な展開が続いていく。

 

2話以降は、冒頭1ページに数年後の各キャラクターへのインタビューが掲載されている。
それをもとに、これから起こる出来事を予想しながら読み進めていくという構成となっているが、第5話や8話のそれが、不穏な空気を放っていて……。

 

とまあ、その話はいったん置いておこう。
星野アイの子どもとして生まれ変わったゴロー。
新しい名前は、星野 愛久愛海(あくあまりん)
キラキラしている名前である。
彼は前世の記憶を持っていて、赤ん坊でありながら話すことも歩くこともできる。(さすがに、人前では自重するが)

 

そしてそれは、双子の妹 ・星野瑠美衣(るびい)も同じようで、Twitterでアイについてエゴサを行い、アンチとの壮絶なリプ合戦を行っている場面を目撃して判明。
どうやら彼女の正体は、先に紹介した患者の女の子だった。(ただし、互いに正体には気がついていない)

 

アイの才能まで受け継いだ二人は頭角を露わにし、主人公は演劇の世界で、ルビーはアイと同じくアイドルとして将来が期待されるようになっていく
アイも「うちの子きゃわ~」と親ばかを発揮しながら、自身もドームでのライブが決定し幸せで順風満帆な日々を過ごしていくのだった。

 

……けれども、ドームライブ当日。

1話で登場した過激なファンが自宅に押し寄せ、アイは刺されて死亡してしまう。

え、ちょっと待って。
アイがヒロインじゃなかったの?
表紙の子だよ?
インタビューでなんとなく予想はしていたけれども、まさか本当に退場させるとは……。

 

それから犯人は命を絶つが、主人公は彼に情報を提供した黒幕がいることに気づき、その人物こそが正体不明の父親であると想定。
アイと同じく芸能界にいるであろう彼を見つけ出し、自らの手で――――という決意を胸に、第2章・芸能界編の幕があがるところでこの巻は終了する。

 

以上のように、転生・前世の知識を生かして活躍・復讐と要素の組み合わせだけを見れば、なろう系を彷彿とさせるような物語。
ただ、それだけでは終わらずに、舞台が現代なうえに芸能界要素を足すことによって斬新でカオスな印象を生み出すことに成功している。
これからの展開も気になるし、2巻以降も追っていきたいと思う。

 

 

 

こんな記事も書いています。

 

【推しの子】2巻を読んで、印象に残ったことを色々と書き記しています。
ネタバレ全開の内容となっていますので、ご注意ください。 

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こちらは、週刊少年ジャンプで連載されている『アクタージュ』についての紹介記事です。
メソッド演技の役割と、この物語に登場する天才たちについて語っています。

【追記】大好きな漫画でそこそこ熱く語っていたのですが、打ち切りになってしまいました……。

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三玖が可愛い。
ただ、それだけを書いた記事です。

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