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『鬼滅の刃』の英語版1巻を読んだらけっこう楽しめた【英語の勉強?】

 

鬼滅の刃にハマっているAuraです。ただ原作ではなくアニメから入った新参者で、見た動機は「制作会社がufotableで劇伴が梶浦由記と椎名豪だし、きっと面白いだろう」というなんともアレなものでした。

それが今ではこれこの通り、原作マンガを買ってみたり〇〇の呼吸ごっこをしてみたりと、どっぷりハマっております。

 

さて、今回ご紹介するのはそれくらい魅力的な鬼滅の刃のマンガ……の英語版1巻です。僕は英文学を専攻していたわけではなく、入試で英語を使ったという程度です。

 

なのになぜあえて英語版を買ったのかというと、このブログの共著者・ トフィー に買わされたから。しかも「なんか面白いじゃん」とかいう理由で 笑
なんだかんだと僕も悪ノリして買ったんですが、案外楽しめたので記事にすることにしました。

 

 

鬼滅の刃:DEMON SLAYER

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日本語版は英語版より後に買いました 笑

©2016 吾峠呼世晴/集英社

まず、タイトルの「鬼滅の刃」を英訳すると “DEMON SLAYER” となります。“DEMON” が「鬼」で、“SLAYER”の元の形 “slay” が「殺す」です。


“DEMON SLAYER”=「鬼を殺すもの(物・者)」、すなわち「鬼滅の刃」と「鬼殺隊」のふたつの意味になるわけですが、どうしても日本語タイトルのカッコよさには負けているような気がします 笑

 

他に似たネーミングだと、「ドラゴンスレイヤー」「ニンジャスレイヤー」「ゴブリンスレイヤー」などが有名でしょうか。

 

ちなみに日本語版1巻と同じく、こちらには他のタイトル案の英語版も載っています。
個人的にちょっと面白かったのは、「鬼鬼滅滅(ききめつめつ)」が、“Demon Demon Slayer Slayer” になっていたこと。いえ、これ以外の訳はないでしょうけど…笑

 

 

生殺与奪の権を他人に握らせるな!!

ではセリフの方を見ていきましょう。

実際のマンガではセリフが全て大文字で書かれているのですが、ここでは分かりやすさを重視して、最初の文字のみ大文字という書き方に改めます。
太字になっている部分は英語版マンガそのままです。


まず取りあげたいのはやはり、義勇が炭治郎に言い放ったセリフ「生殺与奪の権を他人に握らせるな!!」ですね 笑

こちらの英訳、分かるでしょうか?答えを見る前に考えてみてください 笑


僕も考えてみます、えっと…生殺与奪の権は、“Right of controlling life or death”?いやこんな変な訳にはならんでしょ…わわわ分からん、ハイ時間切れです!!

 

正解は、

Never leave yourself so defenseless in front of an enemy!

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英語でも叱られる
©2016 吾峠呼世晴/集英社

 

想像とは全く違う訳でした 笑

 

直訳するなら、「目前の敵に対して、決して己自身をそんな無防備にしておくな!」でしょうか。
四字熟語に対応する英訳はなさそうだなと予想はしていましたが、元のセリフからはニュアンスがけっこう変わっています。

ポイントになる表現は「leave+O+C」で「OをCにしておく」ですね。

 

ちなみに、グーグル先生に「生殺与奪の権」だけを訳してもらったら、“Right to kill and kill” になったんですが、これだと殺す&殺す権利になってしまうんじゃないでしょうか…?笑

 

この後のセリフは以下の通りです。

〇英語版

Stop bowing so pitifully!
If that worked, your family would still be alive!


How can a weakling like you, who bows down when it’s time to fight,
to kill or be killed…how can such a man…


…cure his little sister? Or even find his enemy?
If you want something……you must fight for it!

〇日本語版

惨めったらしくうずくまるのはやめろ!!
もしそれが通用するなら、お前の家族は殺されてない


奪うか奪われるかの時に
主導権を握れない弱者が


妹を治す?仇を見つける?
笑止千万!!

 

“If that worked, your family would still be alive!” には仮定法過去が使われていますね。

「もしそれが通用するなら、お前の家族はまだ生きているだろう!」=実際には生きておらず、もう死んでいる


このあたりは日本語のセリフとニュアンスがおおよそ同じですが、やはり四字熟語の部分は置きかわっています。


「笑止千万!!」が「Don't  make me laugh!!= 笑わせるな!!」などではなく、 “If you want something…...you must fight for it!” =お前が何かを望むのなら……そのために闘え!という翻訳になっているのです。

「生殺与奪の権を~」のセリフ以上に中身が変わっていますが、これはこれでカッコいいセリフになっています!

 

 

判断が遅い

義勇のセリフだけで長々と書いてしまったので、ここからはパパッといきます 笑

 

今度は鱗滝が炭治郎をビンタした後に言った「判断が遅い」です。これなら翻訳も簡単そうです! “Your decision is late” みたいな感じでしょ!!

 

正解は、

You think too slowly!

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ちなみにビンタされる時の効果音は “SLAP” でした

©2016 吾峠呼世晴/集英社

 

またしても全然違ってました…笑 

 

そもそも “slow” と “late”  では同じ「遅い」でも使い方が違うことを見落とすという初歩的なミス。
“slow” は動作の遅さ、“late” は時間の遅さを表しているんでした。日本語でいう「速い」と「早い」の関係に似ていますね。

 

思い出すのが遅い!!

 

 

全集中・水の呼吸

最後は、鬼滅の刃といったらこれ!「全集中・水の呼吸」です!

最終選別(“final selection”)で炭治郎が鬼たちに一撃を加えた場面でのセリフ。“I smell the thread!” =「糸の匂い!!」から続く一連の展開は熱かったです。

 

これも義勇のセリフよりはよほど考えやすい!笑

さしずめ “Full concentration, breath of water” といったところでしょう!!

 

正解は、

Total concentration...water breathing!

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アニメで聞いた時、最初は「禅集中」だと思ってました

©2016 吾峠呼世晴/集英社

 

やっと正解に近い予想ができました!笑

 

“full” と “total” は手元の辞書いわく、前者が「最大限の」、後者が「全体の・完全な」という使い分けがあるようです。
「全集中」の「全」の意味が、英語版だとはっきりしています。

 

「水の呼吸」は、“breath of water” より “water breathing” の方が音の流れがいいですね 笑

 

そして、1巻で使われた型はどんな訳になっているのか、一挙に見てみましょう!

〇英語版

First form:water surface slash

Second form:water wheel

Fourth form:striking tide

〇日本語版

壱ノ型・水面切り

弐ノ型・水車

肆ノ型・打ち潮

 

壱ノ型は個人的には微妙な感じが……確かに忠実な訳ではあるんですが、英語だと語感がちょっと悪いです 笑

ただ、弐ノ型もそのままの訳ですがよくまとまっていますし、肆ノ型は順当にカッコいい!

 

 

おわりに

ここまで英語版の翻訳をいくつか見てきましたが、中々に面白かったなぁと僕は思っています。日本語版との違いを比べたり、英語の勉強用にしたりと、いろいろ楽しめるので買ってみるのもまた一興でしょう。

ただしおよそ1000円だったので、単行本の2倍の値段です 笑

 

なお鬼滅の刃のアニメは、アメリカのカートゥーンで吹替版が放送されましたが、1話を見てみたところ英語版マンガとはセリフが少なからず異なっていました。

本当はこちらもご紹介したかったんですが、僕のリスニング力の限界で、どうしても一部聴き取れないセリフがあったのであきらめました…笑

 


Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba, Vol. 1: Cruelty (English Edition)
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