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著者は元モサド『スパイのためのハンドブック』|レビュー・内容紹介

 

どうもトフィーです。

 

ここを閲覧しているということは、あなたはきっとスパイ志望者なのでしょう。え、違う? いやいや、自分で気づいてないだけで、あなたはスパイ志望者なんですって。

 

そんなあなたに、おすすめの一冊があります。

 

その今回お勧めする本が、こちら『スパイのためのハンドブック』です。


スパイのためのハンドブック (ハヤカワ文庫 NF 79)

 

この本では、スパイ(インテリジェンスともいう)についてのあれこれが語られています。

 

著者のウォルフガング・ロッツは、秘密諜報部員(モサド)所属のトップ・エージェントとして活躍したという経歴があります。

 

この本には、そんな著者の体験をもとにした様々なエピソードを交えつつ、スパイになるためのイロハが綴られていきます。その中には、なんと刑務所に収監された時の話もうーん、もうこれだけで濃い。

 

日常生活でも使えそうな、いや使ったらまずいような知識が多く載せられていて、スパイになりたいという方は必読の一冊です。

 

 

1.適正テスト

 

この本は、まず第一章で10個の質問を投げかけてきます。いきなり読者のスパイ適性をテストしてくるわけですね。

 

それぞれの質問はスパイに必要とされる能力、たとえば「嘘をつく能力」やら「情報収集」などを見抜くためのものなのですが、ここでだいたいのスパイ志望者がふるいにかけられることになるのです。

 

まあ、スパイへの適性が低いということは、それだけまっとうな人間であることの証明になりますので落ち込まないでください。それぞれのスタンスを自覚して、先のページを楽しく読み進めていけばいいのですから。

 

25歳から35歳が適正年齢」というのは、覆しようもない条件のためにムスッとはしてしまいますが……

 

 2.内容紹介(スパイに必要とされるテクニック)

①生き残ること

「事態が許すなら、規則の一つや二つを曲げるのをためらうな。また、任務を遂行し、無傷で生き残る助けになるのであったら、ぜひとも規則を破れ。この仕事に就く者は才覚だけをたよりに生き、そして生き続けるということを忘れるな。頭を使え!」(『スパイのためのハンドブック』より引用)

 

スパイといえども、厳密に規則を守らなければならないというわけでもないようです。まあ捕まってしまったら、情報なんていくらでも抜かれてしまいますからね。この点は、『ジョーカー・ゲーム』の「死ぬな、殺すな」を思い出させます。

 

➁尾行について

「影のようにつきまとうこと、つまり尾行には、公然とするのと隠れてするのと二種類のやりかたがある」(『スパイのためのハンドブック』より引用)

 

 

前者は尾行されているという不安感を与えることで対象が秘密活動に従事するのを妨げるために行い、外交特権を持つ人々に対し用いられる。比較的簡単。

 

難しいのは後者、目標が立ち止まったら無関心を装って前を通り過ぎてしばらく行ったところで、ショーウィンドウなんかを眺めながら無害を装って待つ。

 

時々建物の出入口に姿を消して、帽子やサングラスなんかを使って変装する。相手が疑り深い場合は、複数人で尾行する。角を曲がるときは、ゆっくりと用心深く。とにかく、テクニックが必要なのです。

 

他にも個人情報の集め方までもが書いてありますが、詳細は記しません。さすがにまずいですからね。といってもいろんな意味で容易には真似できるものではありませんが。

 

そしてこれらのテクニックを身につけるために、見習い時代はとにかく訓練を行います。それも156時間かけて、無差別に選んだ人間相手に疑念を抱かせないようにしながら。キツイ……。

(実際にやらないで‼︎  ストーカー扱いされますよ)

 

③偽装を構成する要素 

偽装について、著者は次のように述べています。「偽装とは、一人の工作員が任務継続期間中に用いる身元である」

そして正しい偽装を構成する要素として、以下の8つを挙げています。それぞれ

 

ⅰ)偽装はニセ経歴にもとづき、その設定に必要な分の知識や経験を身につけておかなければいけない。

たとえば西アフリカで8年暮らしたという設定ならば、そこの事情に十分に精通しておかなければいけない

 

ⅱ)偽装は自分の外見に合わせて行う。その逆はNG!

(たとえば虚弱体質が、軍人を装うのは無理がある)

 

ⅲ)偽装に利用した人物の外見はもちろんのこと、その性格や性癖までをも考慮する

(生粋のプレイボーイはプレイボーイのままでいなさい)

 

ⅳ)資格を持っていない専門職や、肩書きを偽装に用いるべきではない。

(医者に偽装するなら、最低56年の経験が必要。緊急時にバレる)

 

ⅴ)偽装と生活様式が完全に適合していなければいけない。

(一介の労働者を偽装するならベンツに乗るのはNG。反対に富裕層を装うなら、オートバイには乗ってはいけないし、経費削減をしてはいけない。スパイたるもの、できる限り普通を演じなければならない)

 

ⅵ)ニセ経歴は真実に近いものでなければならない。

事実に細部を肉付けすることで、弱点が目立ちにくくなる。

 

ⅶ)現地の法律や規則は遵守せよ。

 

ⅷ)逮捕された場合は、偽装中の偽装という詐術を使え。

たとえばデパートの中の秘密書類を盗もうとした場合、スパイであることは自供せずに泥棒だと自供する。そうすれば結果的に罪が軽くなる。

 

④その他

相手がスパイであることに気がついても、あえて泳がせておくのも有効な手段です。なぜかといえば、捕まえてしまえば別の人物が送り込まれ、再度見破るのが難しくなるかもしれないから。だからそのスパイが関係の良好な国の者であれば、放置しておく方が得策なんですよね。

 

『スパイのためのハンドブック』には他にも多くの知識が載せられています。部屋に誰かが侵入したかを確認する方法だったり、情報の伝達の仕方だったり。気になる方は、ぜひとも自分の目で見て確認してくださいな。

 

 

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