どうも、トフィーです。
今回は久しぶりにおすすめの漫画、『憂国のモリアーティ』を紹介したいと思います。
誰もが名前くらいは聞いたことのある伝説の名探偵シャーロック・ホームズ。
その宿敵のモリアーティ教授が主人公という、非常に珍しい漫画です。
『憂国のモリアーティ』は、テレビアニメ化も決まっています。
やや女性向けのような絵柄をしていますが、男女問わず楽しめる作品だと思います。
頭脳派ダークヒーロー、犯罪コンサルタント、大英帝国の陰謀。
これらの単語に右腕がうずいた方は即読みましょう。(あるいはアニメを見ましょう)
他にも『デスノート』や『コードギアス』などが好きな方には、ドンピシャなのかなと思います。(自分がそうだったので)
憂国のモリアーティ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
①あらすじと作者情報
a.あらすじ
時は19世紀末、大英帝国最盛期のロンドン──。この国に根付く階級制度に辟易するモリアーティ伯爵家長子・アルバート。孤児院から引き取ったある兄弟との出会いによって、世界を浄化するための壮大な計画が動き出す。名探偵シャーロック・ホームズの宿敵、モリアーティ教授の語られざる物語の幕が開く──!!
出典:憂国のモリアーティ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
b.作者について
『憂国のモリアーティ』は、竹内良輔(たけうち りょうすけ)先生が構成を、三好輝(みよし ひかる)先生が漫画を担当されています。
竹内良輔先生は、『白舟くんと天体系彼女』、『ST&RS-スターズ-』の原作、漫画版『All You Need Is Kill』の構成などを担当されていました。
『All You Need Is Kill』はライトノベル原作の作品です。
トム・クルーズを主演に据えて、ハリウッド映画化もされているほどの人気作で、漫画版は『DEATH NOTE』の小畑健先生によって描かれています。
以下の記事でも紹介していますので、気になる方はどうぞご覧ください。
www.kakidashitaratomaranai.info
三好輝先生は、『アルティメットドールズ』で月刊少年ガンガンよりデビューされました。
またPSYCHO-PASSのシリーズの漫画、『監視官 常守朱』の作画も担当されています。
②『憂国のモリアーティ』感想など
a.モリアーティ教授はイケメンだった……?
モリアーティといえば、近年だとfgoにも実装されて、シャーロキアン以外にも知られるようになってきましたよね。
fgoのモリアーティに関しては、一応ネタバレを配慮して画像を添付するのは避けておきますが、かわりに原作のイメージを見てみましょう。
それでこちらが原作のイメージ。
出典:シドニー・パジェット画、「ストランド・マガジン」掲載の挿絵
ここで、もう一度『憂国のモリアーティ』一巻表紙を。
いやいやいやいや、めっちゃイケメンやんけ 笑
b.感想|最高にクールなダークヒーローものでした
さてこのイケメン主人公、ウィリアム・ジェームズ・モリアーティは、伯爵家次男にしてダラム大学の数学教授にして犯罪卿という異名をもっています。
ちなみに運動神経もいいというまさに超人です。
彼には兄のアルバートと弟のルイスがいますが、彼らは三人でジェームズ・モリアーティを名乗っています。
……が実は、主人公のウィリアムとその弟ルイスは、本当は貴族ではありません。
彼らは元々孤児院で暮らしており、伯爵家長男のアルバートによって養子として引き取られました。
アルバートにはある理想がありました。
それは「腐敗した貴族社会を正す」こと。
そして、ウィリアムにそれを成し得る能力があると確信したために、彼らを養子として招き入れたのです。
アルバートは革命のための第一歩として、ウィリアムに「腐った貴族である母や弟らを殺害し、見返りとして亡くなった彼らと入れ替わり、貴族としての身分を与える」ことを提案します。
ウィリアムはこれを承諾し、証拠を残さずに屋敷の住人を殺害、弟のルイスともに「ジェームズ・モリアーティ」を名乗るようになるのです。
出だしから壮絶ですね。
今作ではそんなモリアーティたちが、英国の影で暗躍するといった物語なのですが、彼らは義賊・ダークヒーローとして描かれています。
民にとって害となる貴族を暗殺したり、切り裂きジャックを追いかけたり、政治の中枢にも潜り込んであの秘密組織を発足したり。
……原作を知っている方から知れば疑問符が浮かび上がることでしょう。
この漫画、『憂国のモリアーティ』は実際の歴史や事件と絡めつつ、この作品独自の雰囲気と物語を作りあげていきます。
原作とはまた異なる展開のため、シャーロック・ホームズシリーズに一切触れたことのない方でも楽しめます。
今作のモリアーティの真の目的はなにか、そしてホームズとの決着はどうなるのか。それを楽しみに読み進めてみてください。
c.2020年にアニメ化も!
以下、ネタバレを含みますので未読の方はご注意ください。
③ネタバレありの感想
この漫画、スケールが大きすぎる。
これでもかと厨二要素を詰め込んでいきます。
中でも個人的にワクワクしたのが、「MI6創設」と『大英帝国の醜聞編』での「フランス革命がイギリスの実験だった」、「ロベスピエールがホームズの祖先だった」という要素。
スケールがバカデカくなってきましたが、今後の展開を想像すると胸が高鳴ります。
他にもマネーペニーやQ、Mにジェームズ・ボンドといった名称を、まさか『憂国のモリアーティ』で見るなんて夢にも思いませんでした。
いやいや、アドラーがジェームズ・ボンドと名前を改めてモリアーティの一味になるなんて誰が予想できるでしょうか⁉︎