はじめに
どうもpillows歴12年の文学部男です。
最初は俺のこと歌ってんのかなと思いましたが、冷静に考えてさわおさんは俺の事知らないので違いますね。改めて歌詞の意味を考察したいと思います。the pillowsの曲は分かりそうで分からないですよね。ストレンジカメレオンのことを一行一行意味を込めた曲と言う一方でプロポーズはフィーリング重視で作ったと仰ってます。
「ストレンジ カメレオン」は1行1行に意味を込めたタイプの曲なんだけど、「プロポーズ」はサウンド重視で言葉の気持ちよさを大事にしてるんだよね。例えば、一発ギャグをやるお笑い芸人さんに「あれ、なんで面白いんですか?」と聞いても答えようがないのと同じで、意味のないところがけっこうある。「おでこにファースト・タトゥー」って歌詞にしても「最初の刺青をおでこに入れるわけないだろ!」っていうね(笑)。「パイロットなのに高所恐怖症」とか、そういうバカバカしさ。世の中のいわゆるヒット曲って、主人公や背景をきっちり描いた説明的なのが多いじゃん。俺の音楽は聴いてくれた人の感覚に委ねて、それぞれ想像してもらえればいい。
ただ、プロポーズの「恐竜たちの天国」「強がりと踊るつもり」というキーワードから、ミスチルとの関係を歌っているのでは?という考察があるように、適当に作った歌の中にも、何かしら意味が込めているのではと思われます。聴いてる人に任せるわーとの事なので、任せられました!
I think I canについて
「I think I can」(アイ・シンク・アイ・キャン)は、日本のロックバンド、the pillowsの18枚目のシングルである。2000年11月22日発売。発売元はキングレコード。
ベスト盤『Fool on the planet』の先行シングル第2弾。日本テレビ系『スポーツMAX』エンディングテーマソング。
PVはアル・パチーノの『カリートの道』のオープニングをもとに、「単純に天地がズレるだけでインパクトがあるな」という考えを持ちアナログな方法で撮影された。「ヘッドホンマイクを使わずに口元に大きいマイクを縛り付けてるのがポイント。」と語っている。 隠しトラックの「We have a theme song (English version)」はこのシングルのみの収録。
Wikipediaより
歌詞の意味を考察
I think I canは歌詞の通り、一言で言うと「やってやるぜ」という曲なのは皆さん余裕で分かると思います。
ただ、
・「キミ」が誰か
・比喩読み解き
までしっかりと考えたことのある人は少ないのではないでしょうか。
結論から言うと、僕はこう考えています。
・双子のキミ→自分の音楽に自信が持てない自分自身(さわおさん自身)
・ハイエナのキス→音楽業界からの商業的な誘惑
・およそ不可能なベット→自分の音楽を貫き通して突き進むこと
・昼も夜もない黒い森→音楽業界
・勇敢なカメレオン→過去のピロウズ
・簡単な置手紙→この曲『I think I can』
僕はこの曲を、不安なもう一人の自分がいる中で、勇気を出して挑戦していく歌だと思っています。
I think の「I」と、I canの「I」は同一人物なんだけど、別人。
例えるなら、遊戯王の遊戯ともう1人の僕、でしょうか。
およそ不可能なかけがえのない夢に「キミ=僕」が挑戦する。そしてI think I canと唱えます。繰り返し言っていることや、「I can」ではなく「I think I can」と言っていることで、内心の不安を取っ払おうとがむしゃらな様子や、「I can」と考えている自分を俯瞰していることが分かります。
似ても似つかない
双子の君
どうしたんだい?
靴紐さえ
ほどけっ放しのまま
うわのそら
似ても似つかない双子の君、ということで、自分自身なのかなあと思います。
弱気な自分の比喩だと思われます。
誰しも自分を鼓舞して、やってやるぞ!と強気に頑張ることはあると思いますが、「大丈夫かな····」と不安になる自分が完全にいなくなることはありません。
不安な気持ちを、もう一人の自分(=キミ)と捉えて、やれる、できる、と不安を消し飛ばすのがこの曲のテーマです。
待ち構えてる
ハイエナのキス
間一髪
誰の目にも
およそ不可能なBET
楽しみたいな
I think I can
I think I can
I think I can
「ハイエナ」は商業的なものの比喩
メディアでべらべら音楽を語るエセ評論家と言ったところでしょう。
ハイエナのキスを避ける→商業的な誘惑を蹴って己の道に進むこと
エセ評論家に媚びて、周りの言うことを聞けば売れる近道なのかもしれませんが、それを蹴って自分の道を進むことに決めます。
これこそが、「およそ不可能なベット」です。
昼も夜もない
黒い森で
勇敢なカメレオンが
捨てた羅針盤を
睨んでた
昼も夜もない黒い森は、音楽業界のことでしょう。
勇敢なカメレオン(過去のpillows)は羅針盤(売れるための指針)を思いっきり捨てるんですよね。
それを、睨んでるキミ。
何も言わないで
出ていったキミ
簡単な置き手紙は
ドアに刻まれてた
‘I・C・A・N’
多分、「キミ」もカメレオンの後を追うように暗い森へ飛び出して行ったのでしょう。
不安が消え去った比喩かもしれません。
I think I can
I think I can
I think I can
かけがえのない夢を知っちゃって
もう絶対ごまかせないんだ
寝ても覚めても繰り返す
‘I・C・A・N’
I think I canI think I can
I think I can
「ごまかせないんだ」ということは、少なくともごまかそうとしたということです。
自分の道を突き進んだ方がいいのか?と少し懐疑的な気持ちがあったことには違いないでしょう。
ただ、その気持ちを吹きとばすように、「I think I can」と口ずさみます。
まとめ
めちゃくちゃ前向きになれる曲ですね。まあPVは横向きなんですけどね。以上