andymoriは2007~2014に活躍していたオルタナティブ・ロックバンド*1です。
三人体制のバンドで、ボーカル小山田壮平(おやまだそうへい)さんのさわやかな声、うねりうねる藤原寛(ふじわらひろし)さんのベース、ドラム後藤大樹(ごとうひろき)さんの、ボーカル小山田壮平さんに「耳がおかしくなりそう」と言われるほどの爆裂爆音が魅力です。
※ドラムは2010年に岡山健二(おかやまけんじ)さんに交代します。
まあ、音楽に詳しくなくて演奏のすごさがあまり分からない僕にとってandymoriの好きなところは歌詞と歌声と疾走感です。
歌詞は聴けばわかります。衝撃的です。
歌声は聴けばわかります。太くさわやかです。
疾走感は聴けばわかります。短い曲が多いし、長い曲も一瞬です。
てか、まず5位の「革命」聴いてください!
全部分かりますから!!(ランキングの意味…)
andymori歴8年目(絶対ファンの中では短い)の自分が初心者におすすめできる名曲ランキングを作りました(上記でランキングの意義ぶち壊しましたが)
全然関係ない話なんですけど、僕の友達がandymoriのベースにめちゃくちゃ顔似てるんですよ。
LINEのアイコンをandymoriにしても誰一人見分けつかないんですよ。
その人もブログやってるんですけど、顔バレに等しいので伏せておきます。
はい、関係ない話をしました。。。
テレビでandymoriを知った方、たまたまYouTubeで流れてきて1曲だけはまった方、顔がandymoriのベースに似てると言われる方、そんな方々は必見のランキングです!
ランキング 10位~1位
10位 ユートピア
00:14 歌いだし
バンドを組んでいるんだ
すごくいいバンドなんだ
みんなに聞いて欲しいんだ
バンドを組んでいるんだ
むちゃくちゃいい歌詞だと思います。
すげえよ。
何がすげえって、バンドが楽しいとか、このバンドは最高で最強だぜっていうことがテーマの曲はごまんとある中で、「すごくいいバンドなんだ」って言ってる曲はこの曲以外に聴いたことないです。
この純粋さ。素直さ。
もう頭の中そのまま歌詞にしてるっていう。
普通の人間が頭の中をそのまま歌詞にしたら、小学生の替え歌みたいに滑稽になるはずなんだけど、気持ちがあまりに真っすぐだからひたすらかっこいいです。
ちなみにandymoriは政治・社会的背景を踏まえた難解な比喩と曲同士の関係性から成り立つ世界観から、歌詞の読解がめちゃくちゃ難しいです。
この曲はストレートで、また別のandymoriの良さが感じられます。
9位 楽園
10位のユートピアでも言った通り、素直で純粋な歌詞を書くと分かっているからこそ
00:01 歌いだし
力のない愛する人の言葉を聞くたびに
俺はね 死ねるよって思うのさ
声を枯らして歌ったあの日の空の下で
俺はね 死ねるよって思うのさ
「俺はね 死ねるよって思うのさ」という言葉が無邪気さを帯び、本気さを感じさせます。
サビは「南へ南へ南へ南へ 行く旅だよ 」というフレーズです
先ほどのユートピアでも
抜け殻の街の隅で生まれた情熱が
最後の旅に出たんだ 南へと行ったんだ
とバンド活動は南へ行く旅だと比喩しています。
比喩の意味は全く分かりませんが、僕は高校生の時みなみちゃんという子が好きでした。
次に行きましょう。
8位 ベンガルトラとウイスキー
LAST LIVE DVD「andymori ラストライブ 2014.10.15 日本武道館」より『ベンガルトラとウィスキー』
顔くしゃくしゃにしてこれを歌いたいです。
この曲に関しては、それだけです。
7位 光
MVのイメージもあるかもしれませんが、この曲を聴いてると、本当に日光浴びてる気分になります。
歌詞は分かりやすく、早口でもなく、メロディーもキャッチーです。
andymoriに、ここまで明るく大衆的な曲を歌われると逆に不安になってきます。
しかし、息する間もなく歌詞が流れ、小山田壮平さんの声が流れるこの曲が好きですね。
6位 Follow me
1stアルバム『andymori』の1曲目です。
1stアルバムの1曲目のサビがららららーらららーらららーら♪なことありますか普通。
歌詞も全然聴き取れません。1音1音しっかりと発音しているとは思えず、なんとなく聴いていた初めらへんはほぼ英語だと思ってました。
歌詞カードを見てみると1:13で
百貫デブにはサプリメントを
有色人種にはマシンガンを
と言っていることが分かります。
この歌詞はandymoriを語るブログや動画でめちゃくちゃ引用されます。
それぐらい衝撃的な歌詞です。1stアルバムの1曲目で有色人種にマシンガン…。
この曲は個人的にも思い出深い曲で、
ららららーらららーらららーら という部分だけ覚えているのに曲名もアーティストも覚えていないという状況に陥ったことがあります。
メロディーを吹き込むと曲を検索してくれるアプリで何回も何回も
ららららーらららーらららーら♪
を吹き込んだ記憶があります。出てきませんでした。
勝手にサンボマスターの曲だと思ってサンボマスターの曲を全曲洗い出したこともありました。
5位 革命
高校二年生の春、初めてandymoriを知った曲です。
ボーカルの人、田中圭レベルのイケメンじゃん…って思った記憶があります。
これまた短い曲なので語れることが少ないのですが、さわやかで芯のある声、何かを伝えようと必死な言葉、一瞬で終わってしまいもう一度聴きたくなる中毒性がこの曲の、そしてandymoriの魅力ではないでしょうか。
4位 sunrise&sunset
色々な方のandymoriに関するブログや動画を見て、こういう曲のことをカントリーロックということを知りました。
とにかくノリが良いメロディーで、歌詞に毒を感じるこの曲。
メロディーに関しては、本当にこのPVの通り、国関係なく歌ってノッて楽しめそうです。
歌詞に関してはサビが
sunrise&sunset 嘘つきは死なない
sunrise&sunset 争いはやまない
sunrise&sunset 欲しいものは尽きない
sunrise&sunset 悲しみは消えない
嘘つき、争い、悲しみ、とネガティブなワードばかりな上に、さらにネガティブを感じさせるような否定語が重なり毒を感じます。
また、「君」に対し
・隠し事はないよ僕も君も 分かってるんだよそのままでいてよ
・グラグラの頭さらに揺らしながら 君のことだけ考えている
・sunrise&sunset君からの手紙を 気にしてないよの一言を
忘れたあの歌の続きをsunrise&sunset ずっと待っているんだよ
と、深く思っていることが分かるもののストーリーに影を感じます。
個人的には、何か映画などの元ネタがあるというよりは実体験からきている歌詞に感じます。
3位 1984
3rd LIVE DVD「FUN!FUN!FUN!」より『1984』
スピッツにとっての『ロビンソン』、ミスチルにとっての『innocent world』のようなな圧を感じさせる曲です。
この曲が収録されている2ndアルバム『ファンファーレと熱狂』は
音楽誌「snoozer」による、2010年の年間ベストアルバムランキングにおいて、国内ミュージシャンとしては最高順位となる13位に選ばれた。また、本作はリリースの翌年、2011年に発表された第3回CDショップ大賞において最高賞を受賞した。 wikipedia
というほどの評価を受けており、この『1984』ではアルバムタイトルの「ファンファーレと熱狂」がサビでそのまま歌われています。
夕方の小学校で流れてたんじゃないかってくらいゆったりしたノスタルジーなメロディーで、その歌詞の中身は若者の鬱屈感や白人コンプレックスや小山田壮平さん自身の情念がまぜこぜになっています。
2位 すごい速さ
好きになるのに特に理由がいらない曲です。
面白いMV、曲のスピード感、曲全体の楽しさ、歌詞から感じる根拠のない自信とニヒリズムを楽しんでいたら一曲終わってます。
個人的には、僕の結婚式で友人達がこの再現PVを流してくれたら最高だと思ってます。
1位 CITY LIGHTS
本当によくこんなに口が回るなと感心します。
リズム感もなければ滑舌も悪いぼくには、初めて聞いて数か月は口ずさめもしませんでした。
それだけに何回も聴きたくなる曲です。
この曲が1位の理由は、自分を含めて、自分の周りにはこの曲でandymoriを好きになった人が多いからです。
歌詞はフレーズごとに途切れていて、全体的に何について歌っているのかは全く分かりません。
しかし、「ドカ靴の紳士」「夜に飛ぶ鳥 ミサイルも 魔女も越え」「名前なんかない猫」とおとぎ話みたいなワードチョイスで、小説のタイトルにしたくなります。
それにしても『CITY LIGHTS』というタイトルは意味すら全く分からない。
全く分からないし、カラオケでも全く歌えない…。
おわりに
菅田将暉さんやあいみょんさんなどが熱烈なファンと公言するandymori、今の若者には聴かれるきっかけがないと思いますが、彼らのルーツは確かにここに感じられます。
(例えば、あいみょんさんの曲には「夢追いベンガル」という曲があります。)
今をときめく人が愛しているバンドなので、きっと今の若者にも響くはずです。
この中から好きな曲を見つけてくれたり、友達におすすめする曲を見つけてくれると嬉しいです。