ビッグコミックスピリッツで連載中(既刊11巻)の『ジャガーン』のあらすじ、感想を書きたいと思います。軽いネタバレあります。
むか~しむかし漫画アプリ『マンガワン』で無料試し読みして以来、俺はジャガーンのアニメ化を待ち望んでる。
この漫画の魅力をひとことでいうと
気持ち悪い怪人をぶっぱなしていくジャンキーさ
©ジャガーン
逆に、漫画というものに深みや哲学を求めている人はあまりあってないかもしれない。
あらすじ
ある日「キチガエル」という、欲望を元に人を怪人化させるカエルが大量に降ってくる。半怪人になってしまい右腕が銃になった警察官の蛇ヶ崎晋太郎は、怪人化した恋人をぶっぱなしてしまう。蛇ヶ崎晋太郎は、怪人を倒すことでとれる「フンガーボール」を集めることで、半怪人から完全な怪人になるを抑えることができ、なおかつすべてのフンガーボールを集めると命をひとつだけ蘇らせることができることを知る。
蛇ヶ崎晋太郎は恋人を生き返らせるために、全ての怪人を倒し全てのフンガーボールを集めることに…
感想
導入がシンプルで読みやすい。というのも、「半怪人の主人公が怪人を倒していく」とか「ボールを集めるとひとり生き返らせる」とか設定の既視感が半端ない。デビルマンにドラゴンボール要素足したみたいなもん。俺気が付いたらジャガーンの予習終わってたもん。するする頭に入ってきたもん。まさかドラゴンボールとデビルマンのこと進研ゼミにしてくるとは思わなかった。勝ち確の掛け算じゃんこんなの。
広瀬アリスも帯で言ってたけど、この漫画めっっっちゃ面白い。気持ちわりい怪人を主人公がぶっぱなすっていうシンプルな作品だから、頭使わずジャンキーに楽しめる。
そんで怪人がこれまた癖になる気持ち悪さしてる。
出典:https://bigcomicbros.net/news/cs_manga-gensakusya-kaneshiromuneyuki-1/
個人的に登場人物の死に様が好き。漫画でキャラクターが死んじゃうところ(非感動シーン)を読み返しちゃうのって俺だけですかね。ハンターハンターのポックルのところとか、魔人探偵脳噛ネウロのシックスの部下が死ぬところとか。
ちなみに俺の好きな怪人はケムとイモッチ。過去に自分たちをいじめた奴らに、泥団子食わせて復讐するっていうクレイジーっぷりが最高。
出典:https://bigcomicbros.net/news/cs_manga-gensakusya-kaneshiromuneyuki-1/
あと参考画像なくて申し訳ないんだけど、「熱狂!追っかけ怪人! ヤルダケルベロス」っていう怪人が名前そのまんまで大好き。漫画全体にどこかふざけた雰囲気があるのもジャンキーさの要素かもしれない。
さらにジャガーンの魅力は画力が化け物なところ。この画力が一番怪人だろ。美術の内申点「36」くらいある。この内申点ありゃあ地元の自称進学校いけるから。
気持ち悪い不気味な生き物の絵とか、↓みたいなエフェクトとか、書き込みがえぐすぎてCGのレベル。画を担当されているにしだけんすけさんはアイアムアヒーローの作画も担当されていたようだ。とにかくエロい絵とグロい絵と命かかった緊迫感を出す絵がうまいから画集読み返す気分で「あそこのシーン読みかえそ~」と頻繁に単行本を手にとってしまう。
出典:https://bigcomicbros.net/news/cs_manga-gensakusya-kaneshiromuneyuki-1/
にしだけんすけさんはTwitterで女の子描くの苦手とおっしゃっていたような気もする。最初は「あーそうなんだ。」としか思わず、まったく気にしていなかったがヒロインのベルちゃんをはじめ、3巻あたりから女の子めちゃくちゃ可愛くなってない??克服するの早すぎない???
©ジャガーン
いや分からないです。すみません、僕ごときが画力がどうのこうの言ってしまって。絵のことに関しては素人なので勘弁してください。純粋に好きな絵柄です、それだけです。ベルちゃんが好きです。はい。
最後に話の展開について言及させてほしい。実は、ただただ怪人をぶっぱなしていくだけじゃなくて、主人公の境遇はどんどん変化していく。半怪人のヒーロー部隊に所属したり、警察の怪人対策部に所属したりする。それがまた結構ツボに入る。ダークヒーローとして怪人を次々倒す→ヒーロー部隊に所属する→警察の特殊部隊に所属→また一人→宿敵と共闘、展開だけ見ても面白い。特にヒーローグループが皆心の底は自分がちやほやされたいってだけの人間の集まりで、最終的に敵にぼこぼこにされて壊滅するっていうのが読んでで脳みその裏側引っかかれるような気持ちよさがあった。そして9巻で、宿敵と組んで、裏切った仲間をぶっ倒すところなんだけどまじで激熱。展開だけで飯食える。
最新刊情報
現在ジャガーンは11巻まで発売されています。
また最新巻の12巻は、2021年の2月26日に発売予定です。
まとめ
原作者の金城宗之さんは『僕たちがやりました』『神様のいうとおり』などのメガヒットを生み出し続けている天才人間です。この漫画が面白いのは保証済み。発売されたら速攻買う漫画の一つです。人の欲がテーマなので、愚かな人間模様もたっぷり描かれていて、愚者好き(通称:愚者ラー)の皆さんにも気に入っていただけることでしょう。
あとは20巻以内でキレイにまとめてくれれば言うことなし。
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