テニスの王子様が連載を開始してから約20年が経ちました。
テニスの王子様は41巻で幕を閉じ、現在は新テニスの王子様が連載中です。
現時点で新テニスの王子さまは35巻刊行しており、もうすぐでテニスの王子様の41巻に並ぼうとしています。
新テニスの王子様連載当初はここまで長期でやるとは思っていなかったのでびっくりです!
さて、ここではテニスの王子様の最終巻41巻についてまとめました。
決勝の振り返り(39~41巻)
全国大会決勝は関東大会決勝と同じく立海大付属VS青春学園。
真田VS手塚
初戦は真田VS手塚。
全国大会決勝の初戦にふさわしいまさに頂上決戦から始まりました。
無我の境地(※1)の奥の扉の二つ、百錬自得の極み(※2)・才気煥発の極み(※3)を繰り出す手塚に対し、真田はこれまで封印していた風林火山の真の姿「風林火陰山雷」により手塚を圧倒する。
※1
無我の境地とは己の限界を超えた者だけが踏み入れられる場所。
過去に戦った者達の技を無意識に発動する。
無意識のうちにすべてに反応するため、体力の消耗が激しいのが弱点。
※2
百錬自得の極みとは無我のオーラを腕一本に集約することで無我の激しい体力消費を抑え、さらにあいての打球を倍返しすることができる。ただし、その他が疎かになるため自身の手元にボールを呼び寄せる手塚ゾーンを習得している必要がある。
※3
才気煥発の極みとは、無我の境地のオーラを頭脳に集約することでまるで将棋のプロがあと何手で詰むのかがわかるようにあと何球で決まるのかがわかる。
しかし、手塚は自らの腕を犠牲にして自身の元にボールを呼び寄せる手塚ゾーンの”逆”「手塚ファントム」を繰り出し真田の打つボールを全てアウトにすることで反撃に出る。
両者ともに体を酷使し迎えた真田のマッチポイント。
ボールはネットに当たり、真田のコートに落ちるかと思いきや真田の
「向こうに入らんかーーーーーっ!!」
という気迫によって手塚のコートにボールをぶち込み、真田の勝利。
柳・切原VS乾・海堂
関東大会決勝でデータテニス合戦を繰り広げた柳、乾が今度はダブルスで対戦。
乾を上回る柳のデータテニスにより手も足もでない乾・海堂。
もうだめかと思われたが、海堂がトルネードスネークと全く同じフォームからレーザービームを繰り出す。それに翻弄された切原は怒りで我を忘れ「悪魔化(デビル化)」する。
悪魔化した切原は執拗に乾の顔面に向けてスマッシュを何度も繰り出す。
そんな中でもデーターを収集していた乾。
さあこれから反撃だというところで力尽き倒れる。
そのまま、病院に搬送され棄権負け。
柳・切原の勝ち。
仁王VS不二
もう後がない青学だったが、第5のカウンター「百腕巨人の門番(ヘカトンケイルの門番)」を繰り出す不二は仁王を圧倒する。
しかし、仁王は「イリュージョン」によって手塚になった。
ただのペテンだと思われたが、百錬自得の極み・零式ドロップ・手塚ファントムを繰り出す仁王(手塚)にそれがただのはったりではないと確信する不二。
まさに手塚VS不二の形となり、ついには追い付かれた不二。
ヘカトンケイルの門番も破られ、絶対絶命かと思われた。
しかし、「心の瞳(クローズドアイ)」を繰り出した不二は手塚(仁王)を圧倒する。
あと1セットとれば不二の勝ちというところで仁王は不二が準決勝で敗れた白石に「イリュージョン」する。
しかし、第6のカウンター「星花火」によって不二が勝利する。
丸井・ジャッカルVS大石・菊丸
5-2と追い詰められたかのように見えた大石・菊丸ペアだったがそれは越前の記憶喪失※を治す為に時間稼ぎをしていたためだった。
※越前は父親と軽井沢にて修行をしておりその最中川に落下し記憶喪失となっている。
これまで戦った人たちと対戦することで記憶が戻りつつあるときいた大石・菊丸はダブルスの奇跡「同調(シンクロ)」を繰り出し、ついに勝利する。
幸村VS越前
病気のために関東大会決勝ではいなかった「神の子」の異名をもつ幸村。
それに対し、完全に記憶を取り戻した越前はいきなりツイストサーブ、ドライブB、COOLドライブを繰り出す。
しかし、全て正確無比にライン上に返される。
しかし、それにより幸村の肩に羽織っていたジャージを落とすことに成功する。
41巻はここで終わっておりここから最終巻が始まる。
正論パンチ
全ての必殺技を返された越前は、無我の境地を繰り出す。
しかし、どんな必殺技も幸村の正論パンチの元に完璧に返される。
ビッグバン→パワーはあるけど打球が単純すぎる
円卓ショット→ボールは分身などしない・・・常に1つだよ
神隠し→ボールは決して消えたりしない
超ウルトラグレートデリシャス大車輪山嵐→これでもう終わりかい?
無我の境地が全く通用しない。
そこで、越前は百錬自得の極みを繰り出す。
しかし、ここでも神の子幸村の正論パンチ。
百錬自得の極みは手塚ゾーンありきの技、ゾーンなき百錬自得の極みなどさして脅威ではない
正論パンチに手も足も出ない越前。
しかし、百錬のオーラを腕だけでなく足などに適所に集めることで手塚ゾーンのないまま百錬自得の極みを操りだす。さらに才気煥発の極みも繰り出し逆転の兆しが見える。
と思われたが、なぜかチャンスボールを大ホームランする越前。
さらに、着地に失敗し鼻血をだす。
ここからいよいよ幸村のテニスが始まる。
五感の欠如
まず、越前は触覚を失う。
さらに何を打っても・どこに打っても返してくる幸村に対し、打ち返す瞬間から打ち返されるイメージが脳裏によぎるようになる越前。
これにより視覚を失う。
そんな絶望的な状況でも音を頼りに何とかプレイを続ける。
しかし、「ボウヤの負けだよ・・・」という幸村の声を最後に越前は聴覚さえも失ってしまう。
何も見えなく、何も聞こえなく、そして何も感られなくなった越前だったが、懸命にサーブを打とうとする。しかし、ラケットに当てることすらできない。
天衣無縫の極み
会場にいる全員がなぜそこまでするのか・・・となっている中越前は呟く。
テニスって楽しいじゃん
そして、会場が光に包まれる。
越前は無我の境地の奥の扉の最後の開かずの扉「天衣無縫の極み」の扉を開いた。
最後の扉を開いた越前のサーブは幸村も審判でさえも目視することさえできず、サーブの度にカメラで確認するほどの速さ。
それまでとは打って変わって幸村を完全に圧倒する越前。
最後はボールをネットのワイヤーにぶつけて半分に切断する新技「サムライドライブ」を繰り出す。
幸村はかろうじて二つのボールを打ち返すが二つともスマッシュして越前の勝利。
青学全国大会優勝!
天衣無縫の極みとは?
乾曰く
「百錬自得の極みのオーラを腕や足などの適材適所に移動させたやつの進化版。」
かつて天衣無縫の極みの扉を開いた越前南次郎はこう語る。
「天衣無縫の極みなんてものはない。ないというか天衣無縫は誰もが持っているもの。誰もが最初に持っていたテニスを楽しむテニス。それが天衣無縫。」
DearPrince~テニスの王子様達へ~
作詞:許斐剛
作曲:佐々木収
この歌詞が表彰式を背景に書かれます。
とてもシュールです。
春
海堂が部長となり、おしらく桃城が副部長になります。
そして、越前はというとアメリカへ。
アメリカのごろつきに
「だったら俺にもテニス教えてくんない」
といって終わります。