解説とかタイトルに入れましたが、そんなパキッとした解釈はできていません。
こうかな~~(多分違う)という感じです。
とにかくpillowsのノンフィクションに救われたので、勢いで感想を述べたり歌詞の意味を考えたりしたかっただけです。
そこんところよろしくお願いいたします!
さわおさんに見つかったら、絶対違えよバカって言われそう。
ノンフィクションについて
the pillowsの22枚目のシングルです。2005年9月14日発売されました。
アルバム『MY FOOT』に収録されております。
歌詞の考察
生意気なテレビの
不届きなジョークが
今夜も僕を悩ませる
少しも笑えないぜ
ターミナル・ヘヴンズ・ロックにも「ハイエナのコメンテーター」なんて歌詞がありますが、さわおさんにとってテレビはあまりいいものじゃないですね。
めっちゃ凹んでいるところから曲がスタートします。
ベランダのペットは
お下がりのベッドで
作りかけの僕の歌を
子守唄に眠る
ベランダのペット→非重要
お下がりのベッド→中古品
作りかけの僕の歌→未完成
非重要なものが、中古品の上で、未完成なものを聴いて安らいでいるんですね。
あまり良いとは言えない現実が伺えます。
夜はいつだって残酷なフレンド
忍び寄って目隠しして
誰にも言えないような
夢を見せるんだ
Please Please me
夜は残酷だと言っています。
なぜなら、誰にも言えないような夢を見せてくるからですね。
きっとこれは素晴らしいキラキラした夢なのだと思います。
先程の歌詞からも分かる通り、現実は、パッとしないからこそキラキラした夢を見せてくる夜は残酷ということです。
それこそ、「スーパースターになる」なんて夢かもしれないし。
でも目が冷めた瞬間に地に落ちます。
僕も先週超好きな彼女にフラれた次の日に、夢でその子から連絡が来て「え!!やった!!!」と思った瞬間に目が覚めて、ため息と泡とゲボ出ました。
真夜中のラジオに
誘われた世界は
僕をたくましく育てた
何にも怖くないぜ
ここから急に歌詞が明るくなります。
主人公が開き直り始めます。
ブルースドライブモンスターにも似た歌詞があります。
鍵だらけの部屋にこもった少年時代
ラジオから抜け出してきたエレクトリックな怪物
主人公はブルースドライブモンスターの主人公と被る所があるのかもしれません。
というか、いつも通りさわおさん自身でしょう。
さわおさん自身だからこそ「ノンフィクション」というタイトルなのかも。
そして、ラジオ⇔テレビの対比がされています。
テレビが頭を悩ませるものであるのに対し、ラジオは自分を育ててくれるもの。
見るものがテレビからラジオに変わることで、主人公は前向きになります。
映らないミラーを
仮面で覗いてる
ヤツラの降らす雨の中
寒くて凍えたって
映らないミラーを仮面で覗いてる→二重で何も見えませんね。
swankystreetでは「キミはともだちいつでもすぐに僕の気分を見抜いてくれるよね。魔法みたいだ。」と言っています。この「キミ」は自身の作る楽曲のことかなあと思います。
さわおさんは曲を通して自分の気持ちを吐き出すことをするのかなあと思います。
今回はそんな心のミラーも機能せず、自分自身も心に仮面を被せて素直になれずという状況です。でも、一生懸命覗いているんですよね。
なんでこの状況から抜け出せないのかというと、「ヤツラ」のせいなのだと思います。
「テレビ」にも通じます。
自分の曲作りを邪魔するヤツラがいるということでしょうかね。
どうにかなるさ
ならなくても
気づかないで生き残って
寝ぼけても歩いてた
こんな風に
Please Please me
でも、そんなヤツラ知ったこっちゃありません。
最高の歌詞ですね。
「どうにかなるさ」からの「ならなくても」
世の中の辛いことや大変なこと、どうにかならないんですよね。
どうしようもないことばっかりなんですよね。
だからこそ、「どうにかなるさ」でも、「ならなくても」なんにしても、寝ぼけた感じで鈍感に生き残ればよくない?って言ってくれている気がします。
どうにかなるさ、ならなくても
この言葉にすごく救われます。
もう一度いいますが、僕は先週彼女に振られました。
まあ、どうにかなるんでしょうか。現時点ではなりませんわ。でも、ならなくてもいいんだと。無理に「なんとかなる!」と心を騙す必要はないのだと。
そういうことですね。
見てますか、かよちゃん…。
夜はいつだって残酷なフレンド
忍び寄って目隠しして
誰にも言えないような
夢を見せるんだ
僕らいつだって曖昧にブレンド
ここだよって手をのばしてくれ
嘘みたいだ
キミが見えた
Please Please me
「嘘みたいだ、キミが見えた」
本当にキミが見えたのか、それとも見えたかのように思えた「キミ」はやっぱり夢だったのか。
ノンフィクションなので、本当に見えたのではないでしょうか。
まとめ
主人公の現実は良いものとは言えません。
でも、「何にも怖くないぜ」と自信満々で「どうにかなるさ ならなくても気づかないで生残」ればいいんだと開き直っています。
何がノンフィクション(実話)であり、何がフィクション(創作)かなんて、自分次第でしょという開き直りで突き進んだ先には本当に「キミ」に会うことができます。
おわりに
友人の車で無限に流れたせいで覚えた曲ですが、ここに来て大好きになりました。
やっぱり「夜はいつだって残酷なフレンド」「どうにかなるさ ならくても」を口ずさみたくなりますね。
また、最初は暗いけど、だんだん開き直って、最後には報われるみたいな流れもいいですね。勝手な解釈なんですけど。
はい、落ち込んでいるので今日は以上。