書き出したら止まらない

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アイドルネッサンスが『君の街まで』を歌う良さをただ語る

idolrenaissance_newAPhoto

2020年はアジカンの『君の街まで』を511回聴きました。潤(@donkey_of_)です。

この記事(アジカン『君の街まで』の歌詞の意味をインタビューから考察&解説【ASIAN KANG-FU GENERATION】 - 書き出したら止まらない)で、1000回聴いていると豪語したにも関わらず、Spotifyで確認したら見事に半分とちょっとでした。恥ずかしい。駆け足速めて逃げ出したい。

 

アジカンの『君の街まで』が大好きなんですけれども、アイドルネッサンスの『君の街まで』も大大大大大大大好きなんですよ。

 


【「君の街まで」2016.7.30ライブ映像】アイドルネッサンス

2020年にSpotifyで聴いた曲ランキング、1位がアジカン『君の街まで』3位がアイドルネッサンスの『君の街まで』なくらい好きです。

 

なぜここまでアイドルネッサンスの『君の街まで』が好きなのかというと、ひとことで言うと「この曲があまりにアイドルネッサンスに当てはまりすぎているから」なんですね。

 

アイドルネッサンス(のプロデューサー)が数あるアジカンの曲の中でなぜ『君の街まで』をチョイスしたのかというのは、初めすごく疑問でしたが、今では『君の街まで』以外ありえない、そう思えます。

 

アイドルネッサンスに合った曲のチョイス

 

アイドルネッサンスは、過去の名曲をカバーするというコンセプトが明確にあります。なので歌う曲はもちろん「過去の名曲」です。

 

しかし、当たり前ですが何も乱雑に、あるいは規則的に「過去の名曲」を選んでいるわけではありません。

過去の年間チャート1位を片っ端から歌っていけばいいってわけではないということなんですね。

 

プロデューサーは彼女らが歌って輝く曲をチョイスしています。

例えばThe Pillowsの『Funny Bunny』、最高ですよねこの曲チョイス。

 


アイドルネッサンス「Funny Bunny」(MV)

最高すぎて溜息出るわ。

自分がpillows大好きなだけってのもありますけど。

 

「君の夢が叶うのは誰かのおかげじゃないぜ」という言葉は、リスナーに向けて言っている言葉でもあり、アイドルネッサンスを励ます言葉でもあると。

「風の強い日を選んで走」り、アイドルになるという夢を叶えたのはメンバー自身ですから、メンバーは誰よりもこの曲に感情をこめて歌っているはずです。

 

そういう意味でこの曲はアイドルネッサンスが歌うからこそ意味がある曲になっていたはずです。

もちろん、ファンにとっても。

 

アイドルネッサンスにとっての『君の街まで』

そして『君の街まで』もアイドルネッサンスに刺さる曲なんですよ。

 

『君の街まで』は、ASIAN KANG-FU GENERATION(アジアン・カンフー・ジェネレーション)通称:アジカンの曲です。

 

www.kakidashitaratomaranai.info

 

上の記事では歌詞の意味を考察しています

 

【考察要約】

『君の街まで』は遠距離恋愛の曲ではなく、絶望(失敗)するかもしれないと分かっていようが希望に手を伸ばしてしまう人間の愚かさや切なさを書いた曲。

そして、絶望してもまた希望に手を伸ばして、いつかは希望を掴んでほしいというメッセージが込められた歌。なのかなぁ…。

 

 

まあそもそも、アイドルが「君の街まで飛ぶための歌」を歌うっていうのも、深読みなしでシンプルに良いですね。

まあそうなんですけれども、この曲が選ばれた理由はそれだけじゃないと思っています。

 

アイドルというのはみんなに元気や勇気を与える存在です。

だから、歌詞の通り「頼りない君」がいつかは希望をつかんでくれると信じてるよと歌っていくれています。

僕たちを応援してくれているわけです。

しかし、実は、アイドルネッサンス自身も「届かないかもしれない希望に手を伸ばす存在」です。

 

 

そして解散してしまったという予期せぬ結果が、アイドルネッサンスがこの曲を歌っていることにより一層深みを与えています。

なぜなら、アイドルネッサンスはこの曲の歌詞と同じく夢のような場所まで飛ぶことができなかったからです。

自分たちも羽ばたいているから、あなたも希望に手を伸ばして欲しい

というメッセージから

結果的に自分たちは夢のような場所までは飛べなかったけれど、確かにアイドルネッサンスとして頑張っていたあの時間は消えないし、また夢をつかむために希望に手を伸ばすよ

という意味合いに変わってくるように思えます。

 

 

 

アイドルネッサンスは輝く向こうの先までは飛べなかったけど

一生懸命頑張っているその間はアイドルとしての彼女は確かにそこに存在していました。

アジカンの後藤さん(Vo.)は『君の街まで』についてこう言っていました。

 

期待や希望、その裏側には何時だってどうしようもなく残酷な現実が待っている。
届きそうで届かない。掴めそうで掴めない。わかっていても、そこに毎度懲りずに手を伸ばす。その愚かさと切なさがたまらなくいとおしいし、そういう行為に僕はROCKを感じる。

そういうことを想って「君の街まで」を書いた。

 

 

不謹慎に聞こえるかもしれませんが、まさにこれを体現したアイドルネッサンスの『君の街まで』は、聴く人に不思議な力を、本物の力を与えてくれると思います。

 

”まだ”夢のような場所までは飛べなくても」と歌詞にある通り、彼女ら全員いつかは夢のような場所まで飛べると信じています。

 

以上