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【ウザかわ後輩ヒロイン】『友達の妹が俺にだけウザい』1巻|感想・レビュー

どうも、トフィーです。

今回紹介するのは、ラブコメ系ライトノベル『友達の妹が俺にだけウザい』です。


表紙のウザかわ後輩ヒロインを含め、何人もの個性的なキャラクターが登場するユニークな作品でした。


友達の妹が俺にだけウザい (GA文庫)

 

 

1.『友達の妹が俺にだけウザい』あらすじ

『自称Fランク』の三河ごーすとが超人気イラストレーター・トマリとタッグを組んで、GA文庫に参戦!

 

馴れ合い無用、彼女不要、友達は真に価値ある1人だけ。青春の一切を「非効率」と切って捨てる俺・大星明照の部屋に入り浸るやつがいる。

妹でも、友達でもない。ウザさ極まる面倒な後輩。親友の妹、小日向彩羽。

「セーンパイ、デートしよーーっ! ……とか言われると思いましたー?」

血管にエナジードリンクが流れてそうなコイツは、ベッドを占拠したり、寸止め色仕掛けをしてきたりと、やたらと俺にウザ絡みしてきやがる。

なのに、どいつもこいつも羨ましそうに見てくるのはどういうワケだ? と思ったら彩羽のやつ、外では明るく清楚な優等生として大人気らしい。

おいおい……だったら、どうしてお前は俺にだけウザいんだよ。

 

ウザかわJKが(頼んでないのに)寄ってくる! 悶絶必至のいちゃウザ青春ラブコメ!!

引用:友達の妹が俺にだけウザい (GA文庫)

 

2.『友達の妹が俺にだけウザい』1巻の感想・レビュー

a.評価と情報

個人的評価:★★★★☆
GA文庫
2019年4月刊行 

作者は、三河ごーすと先生。
第18回電撃大賞で『銀賞』を受賞した『ウィザード&ウォーリアー・ウィズ・マネー』でデビューされています。
以来、数々のレーベルから出版されているプロ中のプロ作家です。

 

数ある作品の中でもMF文庫J『自称Fランクのお兄さまがゲームで評価される学園の頂点に君臨するそうですよ?』はSNSなどでかなり話題になっていた印象です。 

 

それから余談ですが、本記事を書くにあたって三河ごーすと先生の著作を調べていたら、同じくMF文庫Jより刊行されている『理想の娘なら世界最強でも可愛がってくれますか?』も先生の作品だったと知り、「へぇ~」とわずかながらの驚きを覚えました。
この作品については原作に関しては触れてはいないのですが、漫画の方を購入していて多才ぶりに驚いたものです。

 (余談に余談を重ねますが、関係ないですけど銀髪って美しいですよね)

 

 

イラストはトマリ先生。
当ブログ紹介しました、『スパイ教室』 のイラストも務められています。
こちらも今かなり話題を集めている作品ということもあり、ライトノベル界隈ではかなり有名なイラストレーターといえるでしょう。

www.kakidashitaratomaranai.info

 


さて『友達の妹が俺にだけウザい』ですが、すでに5巻まで刊行されています。(2020年10月19日現在)
またドラマCD化、コミカライズもされているようです。
このままいけばアニメ化もしそうですね。

 

【追記】

予想通り、アニメ化しました!

 

しかも同時に『天才王子の赤字国家再生術~そうだ、売国しよう~』『処刑少女の生きる道ーそして、彼女は甦るー』など、GA文庫作品のアニメ化が続々と発表されています。
いったいどうしちまったんだ、GA文庫!(もっとやってください!)

 

『天才王子』シリーズに関しては、特に一押しの作品なので、個人的には本当にうれしいです。

www.kakidashitaratomaranai.info

 

 

 

b.作品内容

まず最初に、ギャグシーンも多く、コミカルな作風なので、テンポよく読み進めて笑いたい、という方には特にオススメです。

 

またわかりやすいラブコメ要素を好む人に対しても、オススメできる作品です。
『友達の妹が俺にだけウザい』には、単純に笑えるいい意味でのテンプレ要素(=お約束ネタ)がたくさんつまっています。

 

たとえば軽く挙げるとするならば、変わった(学外)サークル、鈍感系主人公、偽の恋人関係などの要素が盛り込まれています。
他にも、主人公にだけ素顔を見せ、読者目線では好意をもっていることがバレバレなヒロインたちが登場したりもします。

 

王道要素をこれでもかとぶち込んで、最近の読者の好みの傾向に沿うように計算されて生み出された、そんな印象を抱いた作品です。
ラノベの新人賞にチャレンジしている身としては、ここまでウケる要素を組み込んで、そのうえで面白い物語を組み上げる先生の手腕と分析力には、本当に感心させられました。

 

以上の要素がこの作品の魅力ではあるのですが、もしかしたら上記の説明を見て顔をしかめる方も少なからずいらっしゃるかと思います。
たとえば、大衆文芸や文学作品、あるいはシリアス系のラノベを好み、最近のラブコメ系ラノベをあまり読まない人が手に取れば、物足りなさを感じてしまうかもしれません。
シリーズものということもあり、恋愛要素に関しても単巻ごとの濃度については、上記の作品と比べると不利になってしまいます。

 

告白すれば、ぼく自身シリアスであったり重めな作風を好む傾向にあり、あまりこの手の作品を手に取ることがありません。
ただそれでも、この作品に関しては楽しく読み進めることができましたし、ついついクスリと笑いを溢してしまうシーンもあり、読了後には満足感がありました。

 

こんな自分でも楽しめるくらいなので、元からラブコメが好きな方も、そうでない方に対してもオススメできるということで、今回の個人的な評価は★4に設定しました。

なんといっても、ラブコメラノベが盛り上がっているこの戦国時代において、この作品はかなりの人気を誇っているのですから、一読の価値があるかと思います。

 

 

以上でレビューになりますが、最後にもう少しだけ。

 
ウザかわ系後輩ヒロインはずるいっしょ……。