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【日常と非日常が混ざり合う!】明利英司『#指令ゲーム』感想・内容紹介

読んだら疑心暗鬼になる。不思議な読書体験をしたい方におすすめのサスペンス小説。


#指令ゲーム (双葉文庫)

 

どうも、トフィーです。
今回は明利英司先生の『#指令ゲーム』を読み終えましたので、感想を書かせていただきます。
リアル脱出ゲーム風味の、サスペンス小説です。
この手の小説は久々に手に取りましたが、サクッと楽しむことができました。
文章も小難しくないので、読書慣れしていない方にもおすすめです。

 

1.あらすじ

あなたの人生は本物ですか? 福山鞆広は大学卒業後も就職せずに、アルバイトを続けていた。そんなある日、大学の先輩だった城之内祥子から「起業するから幹部社員として参加してほしい」と連絡が入る。しかし条件があり、それは日常型エンターテイメントゲーム【指令ゲーム】のテストプレイをすることだった――。これはゲーム? 現実? 日常と非日常が交差するこのゲームに終わりはあるのか……。第6回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作受賞の気鋭の作家によるサスペンスミステリー!

引用:#指令ゲーム (双葉文庫)

 

2.感想・レビュー

双葉文庫
2020年6月刊行

 

あらすじの通り、主人公の福山鞆広(ふくやま ともひろ)が、大学時代の先輩・城之内祥子(じょうのうち ようこ)に再会。
彼女が起業する会社に幹部社員として迎え入れられることと引き換えに、「指令ゲーム」という体験型のゲームをテストプレイしていく、というストーリー。

指令ゲームのイメージとしては、リアル脱出ゲームに近いでしょうか。
「そもそもリアル脱出ゲームって……?」という方は、以下の引用文をご覧いただければ、だいたいのイメージを掴むことができるかと思います。

マンションの一室や野球場や学校、廃病院、そして地下鉄や六本木ヒルズなど様々な場所を舞台に、謎を解いてそこから「脱出」することを目的とした体験型ゲーム・イベントです。

引用:https://realdgame.jp/about.html


さて『#指令ゲーム』へと話を戻しましょう。
祥子に言われ自宅で待機していた主人公のもとに、青いスーツを身にまとった怪しげな男が訪ねてきます。
彼に手渡された封筒を開けてみると、その中には現金5万円と一枚の紙。

 

この紙に書かれている内容こそが、最初の指令というわけですが、その内容は以下のようになんてことのないものです。
「ラーメン店で、牛骨ラーメンオーダーすること。ただしチャーシュー以外の具は全抜き、追加でチャーシューをトッピングしてもらうこと」(要約)


主人公は不審に思ってドッキリを疑いながらも、現金も入っていることだし……と、その指令に従っています。
当然のことながら、なんなくクリア。
するとまた次の指令が下され……というような形でどんどん指令が連鎖していく形式のゲームです。
指令は必ずしも書面で渡されるというわけではなく、ときには口頭であったり、またときには予想だにしない方法で伝えられるために、時間内はつねに気を配らなければなりません。

 

日常の中で起こる、非日常的なイベントの数々に魅せられて、主人公はゲームに熱中していきます。
そして最初は簡単だった指令も、難易度がCからBへそれから……とグレードアップするごとに複雑さを増していき……。
といった物語でした。

 

指令の内容も簡単だったこともあり、序盤では大きな動きもありません。
そのため、ちょこちょこと読み進めていたわけですが、中盤に差し掛かってからは一気に読み進めてしまいました。

 

 

 

新鮮なサスペンスでした。
指令形式のゲームに従っていくうちに、だんだんと日常と非日常の境がわからなくなってくるという奇妙で恐ろしいストーリーです。


そして、境がわからなくなるのは主人公だけではありません。
ぼく自身も「あれ、これは指令なのかな? それとも……」と思考がごちゃごちゃとしてくるわけで。
なるほど、帯にも書かれている

「その「指令」を聞いたが最期、もう日常には戻れない」

とはそういうことか、とそのうたい文句にも納得です。
言うなれば、胡蝶の夢。
現実と非現実との区別がわからなくなる不思議な読書体験でした。

 

たまにはこういった類の物語を手に取るのもいいですね。
さてと、ブログ記事も書き終えたし、今日の目標はクリアっと

 

最後まで目を通していただき、ありがとうございます。
ライトノベルから文学まで、他にも色々な「面白いと思った」本を紹介していますので、もしよければご覧ください。

www.kakidashitaratomaranai.info

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