昔おりがみが好きだったAuraです。何かの形に折るのも楽しいですし、色とりどりの紙を並べて眺めるだけでも満足していました。
幼い頃には、紙飛行機やセミ、やっこさん、兜などをよく折っていたものです。なにより、花を折って好きだった子に渡すという微笑ましい思い出………なんてありません 笑
そんな僕が買い物をしていた時、何気なく目に留まったのが「100色100枚 教育おりがみ」です。色の豊富さに元おりがみ好きとして俄然興味がわき、買ったのは良かったのですが、そこから僕の「闘い」は幕を開けたのです…!
色のラインナップ
裏面の記載を見ますと、色のラインナップが載っていました。
「なんだかよく分からない名前の色もあるぞ、これは楽しみだ」とワクワクし、早速開封して中身を出してみました。
「おぉ、これだけあると鮮やか!100色は伊達じゃない!」と見入っていたのもつかの間……頭をよぎったのは、「これ、一体どれがどの色なんだ…??」
慌てて、おりがみの並びと裏面の記載を見比べます。しかし、記載されている「あか 真紅 しゅいろ 緋色…」の順番と実際のおりがみの並びは、どこからどう見ても一致していません。
つまり僕は、100色100枚のおりがみを、自力で見分けなければならなくなったのです。
色を分類する
えらいことになりました。僕はおりがみが好きでしたが、色に詳しいわけではありません。しかもここには知らない名前の色まであるというのに。
「くっ、色彩検定でも受けておけば…!」とこれほど後悔した日はありませんでした。
嘆いていても仕方ないので、僕は心を奮い立たせこの闘いに挑むことにしました。
改めて裏面の記載を読みます。「もしかして色相環みたいにだんだん色が変わるように書いてあるんじゃ!」という淡い期待を抱いたのですが、あえなくそれは散ってしまいます。
サッと目を通せば「あか 真紅 …… エメラルドグリーン ターコイズグリーン …… チョコレートいろ 黒 金 ……」となっていて、ある程度同系統の色でかためられてはいますが、色相環のような法則が全く見出せません。
こうなったら、まず始めるべきは色を分類することです。
膨大な数ですが、赤系・青系・緑系…とグループを作って分類すれば、おのずと手がかりがつかめるはずです。裏面の記載をもとに、知らない色は調べながら分類を試みます。
さすがに全ての色を見分けるのは不可能だともう悟ってはいるのです。しかし、少しでも見分けたい…!という衝動が僕を突き動かしました。
ここから長々と分類した表がつづくので、かったるいという方は次の項目まで飛んでください 笑
色の分類表
〇赤系
赤 真紅 朱色 緋色 紅色 ぼたん はまなす うすもも もも とき(朱鷺)色 桜色 なでしこ コスモス ベビーピンク サーモンピンク さんご色 ローズ あかね色 ワインレッド 桜ねずみ
〇オレンジ系
橙 柿色 はだ あんず みかん コルク色 こはく色
〇黄色系
クリーム ぞうげ くちなし たまご色 やまぶき ひまわり 黄 レモン なたね オリーブ
〇緑系
エメラルドグリーン ターコイズグリーン ピーコックグリーン 黄緑 若葉 若草 レタスグリーン ひわ もえぎ 草色 コケ色 うす緑 わかたけ 緑 こい青緑 青緑 深緑 まつば(松葉)色 せんざい(千歳)緑 はとば(鳩羽)色
〇青系
わすれなぐさ色 ピーコックブルー 水あさぎ うす水 うす青 うすあさぎ 水 空色 こい空色 青 コバルトブルー シアンブルー 藍色 ぐんじょう(群青)色 紺
〇紫系
赤紫 ラベンダー 藤 ききょう 紫 ライラック わか紫 かきつばた 京紫 なすこん(茄子紺) あずき色
〇茶色系
チョコレート色 カーキ色 ベージュ 黄土 レンガ 茶 こい茶 朽葉色 えび(葡萄)茶 こげ茶
〇その他
黒 金 銀 白 灰 りきゅう(利休)ねずみ なまり色
※赤紫は「赤っぽい紫」、黄緑は「黄色っぽい緑」というように分けています。実際の(?)分類と一部違うところがあるかもしれませんが、そこはお許しください 笑
つ、つかれた…分類するだけで息があがってしまいそうですが、まだここで力尽きるわけにはいかないのです。
次は、実際のおりがみとこの分類を見比べる番!
おりがみと分類を見比べる
しかし、僕の意志は…情熱は…願望は…ここで完膚なきまでに打ちのめされることとなるのです。
写真をご覧ください。
そう、もはや何が何だか分からないのです。実物を前にするとあまりに量が多すぎて、先ほどの分類やネットと見比べていたら、日が暮れるどころか夜が明けてしまいます。
ネット上で調べた色と実物とでは、やや色合いが異なるものもあるような気がします。
文字で書かれた色の名前を分類するのは簡単ですが、実物のおりがみで見ると色の境目がてんで分かりません 笑
赤なのか青なのか、はたまた紫なのか……グループ分けの段階で、お手上げと認めざるを得ないのです。
そして見た目がややこしいおりがみも多数。
例えばこの赤系の2枚に至っては、何が違うのか、さっっっっっぱり!分からない……!!笑
「同じ色が2枚入ってるんだよ~」と言われても信じてしまいそうなレベルです。「赤」という基本的な色であっても、正解が分からない事態に。見分け方のコツを知りたいところですね。
続いてはこちら。
これは水色かうす水色か、それとも空色か。ほんとに違う色なんでしょうか…?製造元の方に確認したくなります 笑
実物はもう少し水色っぽい感じなんですけれども、写真では灰色のようにも見えますね。スマホのカメラの性能の限界を、おりがみで体感させられるとは夢にも思いませんでした 笑
「これは間違いなく〇〇色だ!と断言できるのは、わずかに黒・白・金・銀のみ。とは言っても、他の薄い色を白色と何度も見まがいそうになりました。
この惨状に僕は歯ぎしりしてしまいます。
あんなに(分類を)頑張ったのに、この瞬間「何やってるんだろうな、自分…」と僕は現実を直視してしまったのでした 笑
聞こえたのは、ぽっきりと折れた、自分の心の音。
おわりに
このおりがみ、もし子どもが「この色は何色ー?」と聞いても、答えられる親御さんは中々いらっしゃらないのではないでしょうか 笑
「教育おりがみ」という商品名は、綺麗に見える現実に隠された厳しさというものを教えるためにつけられたのかもしれません…すみません、テキトーなことを書きました。
色々と書きましたが、使い道として、深く考えずに色彩を楽しみたいという方や、色彩検定のための教材にしたいという方にはおすすめできます 笑